あしかせ/ほたる
 
青い空の下に捨てられた私は
もう自由を奪う者ではない

仕方ないとはいえたくさんの自由を奪ってきた私は
自分の自由も奪っていたことに気付いてもいなかった

輝く太陽に拒まれ暗く汚い闇に好かれていた私は
青い空を自由に飛ぶ鳥に嫉妬していた

背伸びをしてあの青い空に少しでも近づきたい私は
欠けて錆びたからだを夢中に伸ばしている
ただ自由の空に愛されたくて




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