そして,沈黙が事件になる/do_pi_can
 
いわゆるポンと膨れ上がったお腹をしげしげと見つめ,
これが中年の証しなんだと,へんに納得する午前九時,


>お前は,誰だ,誰なんだ


電車が真っ直ぐにあなたの瞳に這い登る頃,


飛行機は,等身大に傾き,
ビルの向こうに縮小しながら沈んでいく


>何処に行こうとしているのか


あなたの瞳は書割のトンネルだな


跳んでるんだ,つまり,
そう言うことなんだよ,湿ったおかきの崩落直前に跳ぶ


>何を指向し,思考し,嗜好し,試行し,施工するのかと聞き,


そして,あなたは,偽の瞳で僕を見るのだろう


崩れていく太陽光線の中,屑入れ
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