骨になるしあわせを/まつお
 
骨になるしあわせ
骨になる幸せを歌おう
骨になるしあわせ
骨になる幸せを想おう

苦しんだ夜
劈くような痛みの
苦痛に震える一人部屋の片隅で
伸ばすことの出来ない指先を開きながら
赤い目をして
刈り取られた髪
鳴り止まない喘ぎ

骨になるしあわせ
骨になる幸せを想おう
骨になる
骨になる幸せを叫ぼう

真っ白な骨はまだ温かな熱を迸らせながら
薄黄色のなだらかに整えられた台座の上にただただと眠っていた
砕けた骨砕けない骨砂のようにさらさらと零れる 手に取ってもう二度と戻らずに
真っ白な骨はまだ温かな熱を迸らせながら
薄黄色のならだかに整えられた台座の上から
[次のページ]
戻る   Point(2)