チョコナッツコーン/フユナ
ミルクと砂糖がないと駄目なんだって
そこそこに君が吹いた嘘と虚勢に
僕は今もつまずきながらです
そのノドボトケに白百合の花
ただ愛しい愛しいとなびく薄い葉
「けしてそのようではなく」
と細い目をすがめるその仕草
ミルクと砂糖がないと駄目なんだって
君が手にしてるのは三流の思想書
はりつけになったマリアの処女性とか娼婦性とか
そうゆうこと、と
手にしたチョコナッツコーン
その白い手首の骨、に青白い光のなにか
強くて、強くてと凍える風の音
低音
けなすための賛美歌のような
吸い込む息と
めくる
ゆび
ゆび
ゆび
、
チョコと、
バニラの匂いのする。
二つめのアイス、と
ずり落ちた眼鏡を直す癖、
そのこはたち
そこそこに君が吹いた嘘と虚勢に
ぼくはただつまづきながら、です
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