慟哭/
終
それでも私はアナタの足にしがみついた
アナタが私を見下ろして笑う
何をそんなに慌てているの。
何をそんなに泣いているの。
アナタはふぅっとため息をついた
それでも私はアナタの足にしがみついているつもりだった
アナタが私を見下ろして怒る
何をそんなに泣いているの
何をそんなに慌てているの
アナタはふぅっとため息をついて足を上げた
アナタの足にしがみついていると思っているのは私だけだった
アナタは私の手を踏んづけているだけだった
掴めるものはナニモナイ
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