目覚め/
まつお
横たわった端整な顔が
眠っている 女だ
前景に
積もる砂粒がせり上がって
早く厚く
それを埋めていく
呼吸のように耳へと覆い被さる風
急速に埋め尽くされていく 砂
もはや顔だけが露出していた
切れない風音の中
白い顔に 目が
瞬きもせずに見開いた
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