真昼の蒸発/渡邉建志
なんとなくおきて
なんとなくべっどをでられない
じっとしている
じとじとしている
とけていっている
じょうはつしはじめている
あわててじょうはつをとめようとしている
じょうはつがとまらなくてわれをわすれている
ものほしざおをうるとらっくのこえがきこえてくる
ひとりのしょうがくせいがふむあんなものだれがかうのだろうどういうじゅきゅうこうぞうになっているのだろうとかんがえている
おばさんがものほしざおをものほしそうにみつめている
わたしはじょうはつしおわりかけている
戻る 編 削 Point(4)