青い硝子/蒼木りん
 
青い硝子がすきだ
透明の硝子の形がすきだ

ただ
割れた硝子には
恐怖する

細かく散った破片
肌に刺して
赤い血を流すようで

この丸い次元を突き刺して
壊してしまうような
漠然とした感情で
緊張する


多くの物質が
丸く生まれるのは
この次元が丸い形をしている所為なのか

誰も見た人はいない
どう証明する?

教えてほしい
教えてくれますか?

次元の境
その外側

それは如何なっているのでしょう?

神は
そこここに存在しているもので
本当は
神と呼ぶべきものではないもので
当たり前のものであったり

人の形に映されたのは
明確なものが欲しかったから
なのか

反応
それは何故

故に
眠りに落ちるまでの思考

丸いのだ
丸いのだ


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