かっかそうよう/
唐草フウ
時の放つやさしさは
熟れすぎるまえの果実
たおれこむ前に
僕がかき鳴らす
羽根を敷けばいい
何かいわなきゃ何か。ガシャガシャカギュウ
情熱より時間の方が先回り、ちぇいすちぇいす
時の貌はいつも首の辺りまで
濡れた言葉は
焦燥感だけにあおられて
靴の脱げないこどものように
咽元だけほしがって
かじつごと手折れ、こむ
やさしい光の差しだし方を
僕は知らないんだ
君は知っているの
みんなは知っているの
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