どうしてか 私は/蒼木りん
足の爪が
すこしでも伸びていると
嫌がる
あの人
自分がされた嫌な言い方
自分がしつこいことも棚に上げて
腹を立てて
一生懸命
自分の正当性を主張している
いったい．．
小さな不幸の原因は
誰もが
自分が可哀想だと思ってることだよ
自分が．．
私は
噛んで
噛んで
飲み込むことにしているよ
無いものにしてしまえば
私の不幸は
報われないだろうけれど
無いものにしてしまえば
時は
また平穏に過ぎる
もし、
誰に良心があるなら
心の眼が見ているなら
それで報われる
し、
それでよいと思っている
また
反感
売る
いや、
買う
ようだ
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