(未定)/藤坂萌子
そのぐちゃぐちゃなところに手をつっこんでみたい
あたしを汚していいもの ちゃんと最後まで
飛んでいきたいの、
おおげさに言えばそういうことだけど、
ほんのすこし向こうに行きたいだけ
なんでもかんでも乗り越えていたいよ!
出会ってしまったあなたたちと、あたしは、
一生、いっしょう、別れられない。なんて事実なの!
言ってしまわなくてよかったな。ほんとうかな、
こらえた言葉が責めたてている
お医者様は手に負えないって、咽喉がひどく真っ赤だって、
何を飲み込んだのかって、質問している
絶対に言うもんか。
あたしの得意技よ 眉間にしわを寄せてにっこりするの
平気にしている
すか
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)