終日/白昼夢
 
みてごらん
あれが空だよ
そうつぶやいて
私は放物線をえがく

どんなに荒んでしまっても
その運命は変えられない
流れていく景色
夕暮れの空

夏のなごりが残るなか
野焼きのにおいがどこからか
ずっと繰り返す季節で
染まっていく空

すべてが眠りにつくころ
星の瞬きが空に
吹き付ける風は
冬のにおいがした

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