幼い秋の朝の/
美砂
バスがでようとしている
うしろすがたを
ささげて
僕は
残されて
今年もまた
気づいている
光まばゆくとも
秋のにおい
幼い秋の朝の
つめたさ
かぎられたあいだの
特殊な
特別な
冷気
みあげるのが
おそろしいような
空
これほどまで
隔たって
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