ノート(夕陽)/
木立 悟
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った
わたしは高すぎて
わたしは
いつもいつも高すぎて
届いた声さえ
抱きしめることができなかった
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