私の居ない私/
蒼木りん
瞼を閉じて
そして
ゆっくり開いた
思い出したように
やはり 私は
ここに居る
気がつけば
虚ろな白昼夢
霧が晴れるように
瞼を開けば すべて
別の物語だったなら
いいのに
この碧の雨にとけて
流れてしまえばいい
こんな想い
ここに
私の居ない私なんて
戻る
編
削
Point
(0)