ある日のこと/
白昼夢
森の中で熊に出会った
花も咲かないような森の奥
手には一本の縄
少女が熊に語りかける
「わたし、このままだとしんでしまうわ」
熊は頷いた
「あなたがしなないほうほうをおしえてあげましょう」
熊は縄を奪って、それを食べてしまった
熊は縄をのどに詰まらせながら言った
「これならあなたはしねないでしょう」
熊はそのまま土へ還った
少女は仕方なく歩きだした
道に迷って、少女は土へ還った
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