てのひらの銀河(ノート)/青色銀河団
 
あおいあめがふります、
貧しい地上に。
遠くのほうで、鈴を、
鳴らして。


真赤な、村で、眠る、
幾千もの、子供たち、
声を、ふるわす、なみだいろの、あめ



あおい戦争がおわったので、
あめがふるのでしょう
てのひらのうえと、
遠いカナリア海のにじむ波間に。



(ひびきとして)
(きっと正しいから)
(あしたそよぐ)
(さよならの森で)



みえるさびしさも、
みえないさびしさと、同じくらい、
ぼやけた色彩で、
閉ざされて
いく


遠い、
ちいさな、
銀の、



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