帰宅/かや
 
ただ今と開けたドアの
私の欠けた食卓は
とても幸せそうにみえた

壊れてしまえと願い続けた
間違っていたのは
私の方だったのかもしれない

湯気立つご飯に箸をつけ
そうであればいいと でも
ひとりきりもう遠すぎると

少し笑って
少し泣いた



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