たらたらたらり/ukiha
しらないおじさんがわたしの部屋に居ました。
そのおじさんは わたしに
「まほうのくすりをあげよう」といって、
ちいさな瓶をひとつ、くれました。
「これは、たらたらたらり というくすりだよ」とおじさんはいいました。
そのなかには、どろっとしたゲル状の透明の液体がはいってしました。
そういって、おじさんは消えました。
わたしは朝からいらいらしていました。
歯磨き粉を服にこぼすし、髪型はきまらないし、スパムは来るしウイルスも来るし、
ソースと醤油はまちがえるし、大好きな彼氏には
「じゃ、そんなわけでホイホイ♪」とか意味のわからない電話で一方的に別れを告げられ、
ハンドルネー
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