それを優しさだと勘違いしたお前が悪い/かとうゆえ
 
だから他人(ひと)のせいにしちゃいけません。



図書館で勉強する私の隣に、
気づいたらあの人はいたのよ。

ロビーで休憩してたら
いつもあの人は隣で笑ってて

昔話に泣き出した私の手を握って
頭をぽんぽんってして

「だいじょうぶだよ」って、
ぎゅって、してくれて、

毎日毎日毎日毎日、
「かわいいねぇ」って
「いとしいねぇ」って
言ってくれて

強烈な愛を身体に刻み込まれては
気を失ったように二人してお昼まで寝て

もう恋なんてできないと思ってた、なんて
言ってくれちゃって、さ。



そうね
今振り返ってみれば全部
優しさなんかじゃなかったのかもね

これを優しさだと勘違いした私が悪い
他人(ひと)のせいにしちゃいけないね。

そうやっていつも
私を泣かせるあんたの隣は
世界一近くて、宇宙一遠い。


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