ノート(43Y.7・17)/
木立 悟
誰も何も見ていません
誰も何も 見てはいません
この音の無い地を
何と呼べばいいのか
あざわらう顔ばかりが動きつづけて
水を湛えた容れものが倒れ
倒れ 倒れ 流れ出しても
何の音も響かない
この肌を
この地を
どう呼べばいいのか
[グループ]
戻る
編
削
Point
(3)