らぶれた/影山影司
 
 キリコのおまんこは既にトロトロに蕩けていた。大枚三枚、少なくない金を払っていた俺は、制服のスカートをたくし上げ、急いて中指を突っ込む。キリコは勢いのまま、壁にもたれ掛かり、足を微弱に震わせて快楽に堪えた。
 キリコの中は、全てが曖昧だと感じる。指にまとわりつく感触。満たす液体は温かく、純水ではなく、ぬるぬるとした質感を伴う体液。「くぅ」とキリコは短く呻いて、俺の肩を握りしめる。その眼は、堅く結ばれ、口元もまた、漏れ出る言葉を押さえ込む様子であった。

 普段は絶対に見ることの無い、キリコの表情に、吐息に、胸が締め付けられる。
 もっと奥に。掻き乱したい、との衝動が、胸を締め付ける。
 
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