生きるということ/mac
エレベーターの落書き
相合傘や名前の羅列の中に
死
これは
死ね
なのか
死にたい
なのか
少なくとも
楽しい落書きでは無い
人は誰だって誰にだって訪れる
死
を
知っているのに
リアルに思い出したくは無い
なのに
誰かはココに書いたんだなぁ
いつ爆発するか分らない
時限爆弾を抱いて生まれてくる私達は
その秒針がカチリカチリと進む音に
時に敏感で時に鈍感で
そんな爆弾を抱えながら
花見の予定を立てたり
夏休みの旅行の計画を立てたりするんだね
そのわりに
保険金の補償額もちゃっかり気になるんだ
これからしばらく
エレベーターに乗ったら
死
という文字を見ることになる
その度
死ね
と言われてる
気になったり
死にたい
と呟く
あなたの事を思ったりもする
私は生きたいなぁ
言葉が頭から出なくなるまでは
せめてそれまでは
時限爆弾の音をかき消すくらいの
言葉が見つかるその日までは
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