永遠の足音/まっさ
大阪に降ったひさびさの雪の汚さにびっくりした
死ぬのがやだよーって喚いてるこの体が
自分で自分を刺しやがるんです
ひざをこう
アイスピックでこう
血がどぶぅあっとこう
ま血はあんまり出ないんだけど
このあほな体のせいで
心はもう完全に腐りきって
脳みそはまぁまぁって宥めてばっかりで役に立たなく
今日も食卓は気まずいです
いつか
おぼえているか
いつか
小学校のグラウンドに
少しだけ積もった
奇跡みたいな白い雪を
無意味であることが怖い人間は
少しでも長く生きようとする
現実から自分を遠ざけて
微妙な笑顔で暮らしてる
僕たちは
もう限界なんだ
怖くてしかたないのに
それでもこの心臓は止まってくれない
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