夜明け/
青色銀河団
雨の日の海に浮かぶぼくの部屋
星の意味に閉ざされたアンテナ
欲望から遠ざかれば遠ざかるほど
沈黙に占領されていく世界
未来は鳥肌たつように
真っ白だった
どうしてそうなのか
知らないけれど
幼いころ僕が描いた絵は
暗示が暗示のまま
形としてあらわれていたんだ
あれから何年経ったろう
それでもぼくはまだ
水色の思考を持ちながら
そっと夜明けに耳を傾けているよ
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