立ち止まりたい日/はるこ
 

人生は分からないことだらけ。
未だに自分のことも分からない。

人間関係で痛い目を見て、泣いて、生きるのをやめたいと思った。
でも、出会いがあったから、
こうして生きて、そのひとに近づきたいと思っている。
一歩、一歩、また一歩。
そのためには、やっぱりここで、この街で、
ここにいることに意味があるんじゃないかな、とか、思う。


けど本当は、ここに帰ってきたら孤独が待ってる。
今までの自由が消えてしまう。
孤独をつぶやけるひともいない。胸を貸してくれるひともいない。
この街でわたしを待ってくれているものなんてあるのだろうか。


人生は分からないことだらけ。
この職業を選ぶ意味も、この街に帰ってくる意味も
未だに全然分からない。
歩こうとしている道が茨かも知れないのに、
歩き出そうとしているわたしに 疑問さえ感じる。

ああ。
取りあえず今は空を見上げて
白くなる息を見つめる。
決めてしまったのだから取りあえず、一歩進んでみるしかない。
それは分かっているけど立ち止まりたい日だってある。
立ち止まりたい日だってある。
戻る   Point(3)