空の骨/クローバー
 



腕章をつけた腕で
その児童会役員は、挨拶運動をしていた
少年は、中心的人物で
1組の代表だったが
実はこの学校には、まだ1年半しか通っていない
(しかし、当然6年生ではある)




変則的な授業が増えた
社会と理科と道徳と算数を一緒にやるために
彼ら6年生は、クラスを入れ替えていた
隣の家の少女は
友人に、彼がそうなの?と少年を指差して言われ
赤面し
ただの幼馴染だよ。と答えた。

幼馴染なんていない。と少年は思った。




少年は、図鑑を両脚の間に広げて、床に座っていた
ティラノサウルス、プテラノドン、ブラキオサウルス、ステ
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