深い紙の淵におちて 死ぬのは こわい あんまり、静かだから。
白い紙面に落ちた 指は何を思うのだろう 静かに目をつぶって 目をつぶって
だれもいない ここには しろい 平原があるだけで、 だれもいない
白い大地に太陽がのぼると 金貨がふる 何の価値もない 聞えない音が美しいだけで
紙面の空 紙面の大地 白い地平線 そこを 歩く