冬と色/
木立 悟
青空の手に触れはにかむ冬の顔
描きなぐる雪のはざまを埋める景
ひとつにも無数にも降る雪の問い
ころびゆく我が横に空たちあがる
雪道の双つの笑顔まねる鳥
見も知らぬ雪のくちばし響く午後
ななかまど煙の行方みつめる子
落ちてゆく屋根雪のうた海の底
足音を数えて迷う雪野原
どこまでも我が胸つらぬく吹雪草
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