つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
哲学の2段3段の散歩道

吹きすさぶ砂嵐手で払い逃げ

尊重の方なきほうへ我が心

お逃げとも食うとも言わず肉食竜

吊り下がる窓の破片の雨滴です

赤ポスト差し出す隣の常連さん

じっとしてただじっとして沼を見つ

ハンカチを斜めに振った母の顔
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