つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
ひな鳥の巣立ちの巣には幸(さち)の枝

一回転しながら笑う春ツバメ

親の行方子の行方とも知らない日

目の前で生まれた命尊くて

一つの死そこから生まれ春になり

白鳥が運ぶ春の音(ね)別れの日
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