つれづれと俳句/朧月夜
 
秋雨となりて思いは空に浮かび

留飲を下げて南へ鷹渡る

悲しみに溶けない氷はどこにもなく

どんぐりの転びて惑うわがしるべ

悲しみも秋の宵には消え果てて

木犀の海に沈むは思い出なり
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