自由律俳句「あなた」 2022年12月26日(月)/ルルカ
 

貴方だけを抱きしめて逝く

あの晴れた日があったから また雨も愛せる

陽がおちて それでもあがりたい自分がいる

幻ばかり追いかけては捕まる

泣き損じてしまい今頃 涙溢れる

もたれる腹でも君が作った飯なら どんだけでも入る

作り置き出来ないから困る愛

どさくさに まぎれてするキス やられました

どこの仏だと聞きたくなる夫だ

いったい何度人間やってるのかと舌を巻く暇もない

通せんぼされた恋も楽しい

愛知りつつ恋つまみつつ日々をあたためる

この心いつか天にかえるまで私を洗いつくす

この世界を愛すこと貴方を愛すことと同じで

諦める手前でくたばってちゃ示しつかぬ

いくらでも出すけど線はひかせてね

あなたまで距離を測って立ち往生

ついた嘘数えてみれば人が寄る

どこまでも天井がない私でいたい

わだかまり断ち切ってまだ日が浅い

 
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