自由律俳句 2022.03.11(金)/田中恭平
今日の私は狡かった、ペットボトルを握る
休日といえ明日もせわしく今ゆったりする
コート着たまま炬燵であつい
気のよろしい妻のようで嬉しい春の夕
数日日記書かず忙しかったから
金曜日夜七時半やっと息抜き
鬼平犯科帳読みたいのだが卓を片づける
明日は診察の、くすりぶくろ最後を服す
妻は梅の花をみたらしくやさしいかお
今宵パスタらしくトマトソースの硬い瓶あけた
そこここに神はいるから日本はあなどれない
まなこしっかりみひらいて夜空をあおぐ
教科書は置きっぱなしの高校時代をおもうこと
傍線で汚れてしまった山頭火句集
龍になって祖父母をすくいに行きたいな
きょう凄いこわい仕事だったが大丈夫でした
なにもないへやにカルピス
動物であるときしあわせだなぁ
ぐったり風呂に入りぐったり眠る
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