自由律俳句 2022.02.27(日)/田中恭平
 
 

 敢えて定型 文語
春風や日記に立志と書きつけし


もう串だんごはなく朝寝した日曜日

妻が不思議なオンガクを聞いている

春の雲そこまですくいあげて欲しい

氷舐めつつ炬燵でぼうとしている

ブックポストに本返す未だ寒さ厳しい

地から 力 借りて歩む

薄荷煙草喫い世俗とおくなりゆく、か

座って体を揺らしている朝

ぼろぼろなのだと自分に言い聞かせて


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