自由律俳句 2022.02.22(火)/田中恭平
 

妻の女に惚れなおして夜をみている

貯金箱をころがしつづける

こどもの声がする春の夕べか

雑な居間を片づけずそのまんま

片付けきれない人生か

今日は今日としてじぶんを養う

荒れた喉でいうありがとう

寒くてこわかった、さっきのじぶん

明日は休日の足をほうりだす

だらりと夜は更けまする




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