自由律俳句 2022.02.17(木)/田中恭平
 

くすりの苦さの口直しのお茶

かつて平穏の今はさびしくあるばかり

早春の 詩の 素麺のように弱々しく

しっかり立って今朝の青空を手におさめ

梅の盛りをじっと観て去り

囚われていて悩ましくじっと目をつぶる

さむさの中に身を放りだす


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