白い月 (自由律無季)/道草次郎
 
あることがこんなにも白い昼の月

風鈴の音色の中で毒饅頭を食んでいた

みっともなく弛んだし笑う

いつしか朗朗と白髪混じり

誤読も正読もおそれず風のなか

あの葉っぱをにぎりたい生きかかり

雉鳩の鳴き声を洗って昼に埋めていた

持て余してぐずる弱さをあやす


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