17文字に執着/
こたきひろし
耳鳴りにそれなりなれて静寂に
渋柿の熟して落ちた井戸の底
手首切る真似しただけさ弱虫が
苦を楽に悲を悦びに変えるなど
場違いも間違いの内句に詠んだ
蝶とまる夜のおんなの肌の上
博打好きサイコロが好きバカ野郎
快楽はいっときだけどおんなにも
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