残響未知/ひだかたけし
 
残響と
一体化する
内深く


木霊降る
雨音遠く
懐かしく


精神の
木霊と一つ
沈み込む


蝉の鳴く
命の響き
身を震わせ


無情にも
有情は響く
聴き入れば


音と音
間に宿る
未知の言葉



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