夏想い/
レタス
ワタスゲに夢を託して風を待つ
サリサリと舌に染み入るかき氷
わたあめをあがなう硬貨にぎりしめ
風鈴に四万六千あずけつつ
アサガオの蔓をたどれば空の穴
鉄塔の穂先に咲いた入道雲
真夏日は龍脳香らせそぞろゆく
クスノキのブランコ揺れて港みる
真夏日の虹色タナゴは涼しげに
夏の日は午後の曳航読み砕く
戻る
編
削
Point
(0)