閃光録/織部桐二郎
 
冬月に独りがたりを秘すべしや


詩を解く学人の声冬の窓


火鉢おく先師がたくと何をきく


風一閃寒を裂きたり逢魔時


雲凍てぬ見果てぬ夢のさめ心地


冬星も久遠流転のいくたびぞ
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