秋八句+1/もっぷ
 
大空を切り裂く百舌の軌跡あり


みどりごが喋った喋った花畑


末枯(うらが)れに手を差し伸べて日が帰る


秋蒔きの汗を愛しむ空の神


丁寧に過ごす真昼に小鳥来る


猫のあと辿ってみたら秋でした


夏が立ちはぐれたこども茜音色


晩秋の土日平日海黙る


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日本語は茶碗に盛って沢庵と


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