殻光/
木立 悟
夏衣からだを縦に脱ぎ捨てる
何を射る指と指のはざまの陽
真昼から骨を外して蜃気楼
人の灯が消えた後に点くけだもの灯
片方の目が吼え覚める午睡かな
とどいてもとどかなくても虚ろ星
夏の径おのれを置いて去ればよい
轟きと三角の夜手をつなぐ
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