俳句2012 6月下旬/
北大路京介
釣り堀の釣られる魚釣れぬ人
JR三鷹で降りて桜桃忌
短夜や痴豚のラジオ聞いており
南天の花に雨粒直撃す
夏至の日が一番嫌い吸血鬼
藻の花や子供に会えぬ日は続く
ハギワラかオギワラなのか蛍飛ぶ
年下が熟女と呼ばれ梅雨寒し
親が張る去勢の上に苔茂
さくらんぼメロンソーダの底にいる
犬猫といっしょに蚤を飼っている
手や口に桑の実の赤別の赤
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