モザイク(自由律俳句)/そらの珊瑚
コトバの残骸を踏み越えていくときはいつも裸足
狂い始めた気がして音叉を頭にあてる、脳ミソを調律
あたらしい歌ください、ぼくの中古ピアノに
雨粒がみずたまりで正しい円を描く、コンパスもないのに
断捨離と聞くと捨てる方でなく捨てられる方に自分を投影してしまう
造花のようにきれいね、は褒め言葉なのだろうけど
永遠に終わりのこないキャンペーン実施中
遊んでくれないって、にんにくが家出した、捜さないよ!
元は自らの中にあったもの、この錆びさえも
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