瀕夜/木立 悟
 





光たち互いの背を押しかがやきぬ



何も無い音のはざまに手を結ぶ



透るままかけらを置いて過ぎる冬



はじまりは終わりにも見ゆ尽きぬ道



行方から霧の符の指あそび来る



欠けた目が水の列車の窓ひらく



つまびくは終わりなき声みちしるべ



















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