死闘の跡/吉岡ペペロ
 

台風で中止になるどころか

ムシムシとした暑さのなかでプレーした

トーナメント後のラフやグリーンはタフでデリケートだった

グリーンが狙えるあたりには芝生を削った跡が無数にあった

プロたちのアイアンショット跡だ

姿は見えないけれど

かれらの死闘が聞こえるようだった

闘うということは

相手と同じ場所にいるということだ

そんなあたりまえのことがお腹におちて

広々とした気持ちで空を見上げた
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