子捨て山/吉岡ペペロ
 

貧しくて

口減らしのために子が親を捨てにゆく話があった

大金持ちで

お金を使う時間が欲しくて親が子を・・・・

お金があれば

それを使うことで人生を豊かにしようとするひとがいても

なんの異論もない


スイスの寄宿学校を視察した

広大な森のなかにそれはあった

8歳から18歳までの少年少女400人が

そこに暮らしそこで学生生活を送っていた

先生は100人

ひとりの先生が4人の生徒の面倒を見る計算だ

授業料と寄宿代で年間800万くらいかかるそうだ

たいへんなことも沢山あるだろうけれど、こんなところで学べる君たちは恵まれているなあ、

そんなことを思いながら教室を巡っていた


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