異国の彩雲/
吉岡ペペロ
太陽のまわりに空高く
うすい雲がたなびいている
そこが色彩に染まっている
彩雲だ
ぼくの景色にそれがついて来る
急峻な山々に
常緑樹と新緑の緑が張り付いている
木々のないすこしゆるやかな斜面には
草がいちめん芝生のように張り付いている
山羊たちが滑り落ちもせず草を食んでいる
ただ移動しているだけの高速バス
ぼくはどうなりたいのだろうか
ぼくの景色に彩雲がついて来る
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